RydalWater-RydalMount

J_24thJune2002 ホットウオーターは、コーヒーなどを薄めるため、紅茶とホットウオーターは磨き上げられた美しい銀のポットに入って饗される、コーヒーも銀のポットに入って饗される。
そのポットはあくまでも熱くやけどをしないように可愛いぬいぐるみの鶏がついていた。
 今日は、この湖水地方の山登りを計画した。
湖の見える山に登り眼下に湖を、そして、湖水地方の山々の遠望を捉えようと考えた。
幸いにして、お天気も上々である。

Rydal Water湖畔(AA Map P35-F6 )の駐車場に車を置き,靴を履き替え、雨具、非常食、地図、磁石、着替えなど山歩きに必要なものをリュックに詰替え出発する。
気温は13度、吹く風は結構、冷たい。
Rydal Mountの中腹にある芝生のテラスを目指した。
そこには、二匹の羊がのんびりと草を食んでいた。
このテラスからは、Rydal Waterが緑豊かな木々を通して眼下に見え、向かい側の山々、右のほうにはグラスミア湖が見える絶好のビューポイントである。
この芝生のテラスに暫時休息をして、下の道をライダル村に向かって進む。
所々に、木戸があり色々な仕掛けのロックがかかっている。
通れば必ずもとのとおりにして進むのがここのルールである。
ライダル村のティールームで、チーズ・トマト・りんご・サラダ菜のサンドイッチ(30センチもある)1.85ポンド、ビン入りのスプリングウオーター・グレープフルーツジュース、各1ポンドを注文し自分のテーブルに運んで食べる。
このティールームはテラスが外に張出していて、その下には小川があり左手上流には小さい滝がいくつもかかっていて、眺めの良いテラスである。
風が冷たいので我々は遠慮して中のテーブルで先ほど買い求めた食事をしたが、半そで、短パンツの人が、そのテラスで悠然とティータイムを過ごしているのには驚いた。
そこから、森の中を抜け、小川を渡り、アンブルサイドに向かう道を進んだが、考えていたルートからは遠くなり過ぎるので、引き返し、先ほどのティールームの下の道を行き、A591に出た。
しばらく、A591をアンブルサイド方向に進み右側に流れる小川に架かる橋を渡りすぐに右方向に進む、途中、パブリックフットパスの標識が左側の山手を指してゆくところを上る。
道は踏み跡に近いぐらいの狭さで、この辺りに多い蕨のたけた一面の草原をぐんぐんと高度を上げてゆく、風は冷たいが、日差しは強く、背中はじっとりと汗ばんでいるのがわかる。
時々、振り返ると眼下にRydal Waterが見え、向かい側のRydal Mountが、大きく視野に飛び込んでくる。
道は胸までの高さの蕨の草原である。
右側には、石・スレートの壁が境界を遮り、大きな木の下は風が冷たい。
高度はどんどんと上がってゆく、ここにも、所々、木戸があり、この辺りの木戸は踏み台があり、人間様はそこを乗り越えてゆく仕掛けになっている。
羊様はどんなにしても乗り越えることは出来ない仕掛けにしてある。
このあたりの草原にも、時々、羊が顔をだす。
背中にはペイントをしてあるので、どこの所有の羊かが判別できるようになっている。
山の名前はわからないが、頂上近く、こぶ状になっていて、その鞍部は湿原である。
かなりの雨が降る時期には、これらの鞍部は小さな湖沼に変身すると思われる。
なおも、小さな上り下りを繰り返し、コブの中腹を巻く道を進むと、素晴らしいビューポイントに到着した。
このあたりの岩山はスレート状の岩が露出している。
勿論、木は無く、遮るものは何も無い眺望である。
左には、グラスミア湖が、眼下には、Rydal Waterが、目の高さには、Rydal Mountが、右手には、アンブルサイドの奥の山々が見える。
後ろには、湿原の向こうに、少しばかりの高さのコブの間を通して、ウインダミアの辺りの山々が遠望できる。
言葉には表すことができない素晴らしい眺めである。
ここからは、急斜面をRydal Waterに飛び込むように下ってゆく、かなり、下ったところに大きな岩の洞窟があった。
高さは40mくらいあり、奥行きは60メートルくらいある。
下ってくるとき上から見ると草原にある単なる岩にしか見えないが、回り込んで下ると大きな岩の洞窟になっていて驚いた。
一部は池状になっていて澄んだ水が岩を通して湧き落ちていた。
その岩の洞窟からはRydal Waterが手の届く近さに見えたが、道はRydal Waterに向かって下り、少し広い道に出た。
しばらく進むと道は再び上り、疲れた足には応えた。上りきると、その先には、グラスミア湖が、そしてそこから、Rydal Waterに流れ込む小川が見える。
グラスミア湖から小川に至るところには、木の橋が架かっている。
グラスミア湖に向かって下ってゆくと湖岸は砂浜になっていて、少ない人々がそれぞれの思いで佇んでいた。
小川の向こう岸に見えるベンチには、年かさの夫婦が、語るでもなく、ただ、ゆっくりとすごしていた。
木の橋には、木戸と同じ仕掛けがしてあり、人間様だけが渡れる仕組みになっていた。
橋を渡り、森の中を小川に沿って進んでゆくと、やはり所々に、木戸があり、また、犬は入れないでほしいと書かれたプレートの掛けられている木戸もありました。
しばらく進んでA591のほうに進み、道路を越えると駐車場についた。
午後4時30分、久しぶりに、上り下りを繰り返したが、別に疲れたわけでもない。



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